春山合宿 白馬岳主稜


参加  蓑島 (CL) 塚越 彰治 水島一夫 新井 渡部 高橋 渡邉
岡田 伊三雄(投稿)

《まえがき》
今年の春山合宿は、蓑島CLの計画した白馬岳主稜である。
メンバーは、現役ベテラン5名 新人2名 OB2名 山菜、きのこ山行でお世話になっている彰治さんのお兄さん(一夫さん)の10名でアタックした。

OBの新井さんは、74歳で最高齢だが、今でもチベットやヒマラヤ方面の7000M近い未踏峰に挑戦し、また、自転車では50歳代のレースに参加する現役顔負けのクライマーである。

渡部さんは、今年70歳、昔は南アルプスを中心に単独での登山をバリバリやっていた。今は海釣りをのんびりやっているが、今回の白馬岳主稜の計画を聞いて参加を決めた。毎日、3Kmのマラソンをして、合宿のためにトレーニングをしたとのこと。

新人2名は、今年度入会メンバー2名で、雪稜バリエーションの経験が無かった。よって、この2名の安全確保を主に行動した。


4月29日(日) 晴れ

平塚(車利用)⇒相模湖IC(中央道)⇒諏訪(長野道)⇒豊科IC⇒一般道⇒白馬駅⇒猿倉
猿倉駐車場~白馬尻~白馬岳主稜(八峰)

明方、4:30に平塚の蓑島宅に全員集合、蓑島号と塚越号の2台の車に分散し出発。一夫さんとは、猿倉で待ち合わせである。中央高速も渋滞なく順調に進み、9:30頃、猿倉に到着した。猿倉の駐車場は、登山者とスキーヤーでほぼ満車状態になった。

準備を整え準備体操後、出発。よく踏まれた雪道。天気も良く、暑い。今年の雪の状態は、平年並だが、3月、4月の気温が低かった事もあり、雪崩の発生が遅れていて白馬岳主稜の雪壁も以前来た時よりしっかり雪がついている。雪の状態がよければ楽できるが、気温が上がると雪崩の危険が有り、注意が必要だ。

白馬尻までは、彰治さんのリードでしっかり隊列を崩さず到着。ここから主稜に取り付く、途中まで彰治さんのリードで進むが、元気の良い高橋、渡邉が列から外れて飛び出す。そのあとを塚越、蓑島が続く、八峰の幕営地でテントを張って待ってるようにお願いする。八峰直下は、急登で一部新人に気を使いなが登り、この日の幕営地に到着。前日のパーティーの残したテント場のおかげで整地もそこそこにテント設営完了。

少し早いが、暖かな日差しの中、山の景色を見ながら蓑島CLの乾杯で宴会開始。山の話を肴に夜遅くまで宴会は盛り上がった。


4月30日(月) 曇り

八峰テント場~白馬岳主稜~白馬岳山頂~白馬山荘(泊)

3時起床、食事を済ませ、5:50出発。日差しがないのに朝から暖かい。テント場からいきなり急登の雪稜。『朝は、雪がしまっているので問題無いだろう』と思っていたんだが、前日と同じようにグズグズの雪である。(雪崩も心配だ)先頭を高橋が登る。特に問題なさそうなのでザイルを出さずに越える。先行パーティーのしっかりした踏み跡もあり、彰治さんのリードで確実に前に進む。六峰~二峰まで所々現れるいやらしい雪壁は、ザイルをフィックスしプルージックや登高器を使用し越える。渡部さんや渡邉、岡田2名の新人もしっかり登っている。最後の雪壁は、高橋がリードしてザイルをフィックスする。ザイルに各々、登高器やプルージックをセットし、等間隔で登る。最後の抜け口を越えると頂上は目の前だ。先に登り終えた渡部さんの涙目での握手と抱擁が嬉しかった。10人全員で無事白馬岳に登頂。(11:00)記念撮影をし、小屋に到着。途中、雷鳥が我々を歓迎してくれた。小屋の許可を得て、テントを張り酒の買出し、本日も宴会のスタートだ。食事当番の渡部さんのザックからは筍の煮付けやゆで卵、イカの煮物など次々と予想以上のつまみが現れ、みんな感激した。この日も夜遅くまで宴会は続いた。




5月1日(火) 晴れ

①白馬山荘~コル(デポ)~杓子岳~コル~大雪渓~下山
②高橋:白馬山荘~コル(デポ)~杓子岳側壁~白馬槍~杓子岳登頂~コル~大雪渓~下山
③渡部、岡田:白馬山荘~コル(デポ)~白馬山荘(写真撮影)~コル~大雪渓~下山


3時起床。前夜のみんなの意見は、大半が大雪渓からの下山の予定だったが、天気が良いのと高橋の『ここまで来たのだから白馬三山登りましょう』の意見で登ることになった。渡部さんは、疲れもあるが白馬岳主稜で満足し、ザックのデポ地で留守番。高橋は、白馬三山目指し先に出発。残るメンバーは、杓子岳の往復である。杓子岳メンバーの岡田さんが途中足の痛みを感じ、渡部さんと留守番することになった。空身であるため、速いペースで登る。9:00杓子岳登頂。塚ちゃんのビールで乾杯。ブロッケンも現れ、周りの風景を堪能した。白馬槍を見るとすごい勢いで高橋が下山しているのが見えた。我々も早々に下山する。 10:00デポ地到着。10:20高橋も到着。準備を整え、大雪渓を下山した。

《感想》

伊三雄
10名で完登した白馬岳は、素晴らしかった。白馬岳主稜を計画し、予定通りやり遂げった蓑島CLにも感謝である。

ここ数年、元気のなかった山岳会がここ来て、また盛り上がってきた。10名を超える合宿は、10数年ぶりである。OB会員の協力や現役会員の努力が実を結んできた。山は、多くの仲間と登るのが楽しい。

岡田
楽しかったぁ~♪
皆さん  ありがとうございました!!
 1日目はひたすら 夢中で、覚えているのは彰治さんの足とみんなの励ましの声ばかりです。テント場に着いて休んでから周りを見て驚きました。「わぁ〜何時の間にこんな所まできていたの!?」 歩いていた時には景色を見ていなかったみたいです。
2日目は主稜本番!! 「今日は景色を楽しみながら歩こう!」と決心をして歩き始まましたが・・・やはり訳が判らないまま山頂へ。「へ?着いた。おぉ 着いた! ぎゃぁ〜着けたぁ〜!!」とじわじわ感動が押し寄せて来る感じでした。
3日目 最終日です。杓子に行くみんなを見送って、渡部さんのエスコートで白馬山頂へ。ゆたり歩く気持ちのいいお散歩でした。
そして 大雪渓(#^.^#)。ダメダメだったけど楽しかったぁ。何度も転んで悔しかったけど面白かった♪

皆さんに ひたすら感謝です。
苦しくて 怖くて 悔しい思いを沢山したけど、とにかく楽しかったです。茅ヶ崎山岳会に入ってよかったです。これからも宜しくお願いいたします。






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