②北アルプス・裏銀座縦走(七倉山荘〜高瀬ダム〜烏帽子〜雲ノ平〜双六〜新穂高温泉)


 祖父岳山頂より。準備を整える登山者たち


裏銀座縦走つづきです。


2015年9月21日(月)
3日目:雲ノ平〜祖父岳〜ワリモ北分岐〜ワリモ岳〜鷲羽岳〜三俣山荘〜双六小屋

 二日目は10時間超えの行程だったにも関わらず早くには寝付けず21:00位に就寝。
疲れたかどうかっていうよりも、前日の睡眠時間に左右されるみたい。烏帽子では8時間半寝たからな。

それでも起床は前日と同じく2:00。
ワクワクしながら外に出てみると結構ガスってて星はあまり見えず。

それでも出発の準備を進めながら機会を伺っているとなんとか星も顔を出してくれた。


にしても、昨日よりも明らかに冷え込んでいて準備が捗らない。それと正直、今日の行程がまだ決まっていない。
予定していたのは雲ノ平から黒部源流を経て三俣山荘〜三俣蓮華岳〜双六小屋だったけど、前日にワリモ岳・鷲羽岳をスルーしてしまったのが気がかりで、黒部源流じゃなくてワリモ北分岐に戻って鷲羽コースにするか否かってのと、
昨日話してた人が双六行くくらいなら黒部五郎行ったほうがいいよと言ってきて、黒部五郎の素晴らしさをこれでもかと語ってくれたわけですよ。
それ聞いてたらもう黒部の五郎ちゃんに気持ちがいっちゃって、本当にどうしよう。
まぁブログの冒頭で3日目の行程書いてるから、どうしようもクソも双六に行ったことは明白なんだけどしばしお付き合いを。

グダグダ悩んでいたら、あらビックリ、空が明るい。4:00過ぎてる。
行程はとりあえず木道分岐まで行ってから決めようと思ってテント撤収(ガガンボいなかった!)、雲ノ平を後にした。

雲ノ平本当に良くて、1泊だけなのが怨めしいったらありゃしない。出来れば連泊したかったなー、高天原温泉とか寄りつつさ。


出発が遅かったので超中途半端なところで御来光です。


んでまぁ木道分岐に着いたわけだけど、ここから本当に悩んだ。20分くらい悩んだ。
双六小屋に行ったんだろって言うのはちょっと今だけ忘れてほしい。一緒に悩んでハラハラしてほしい。

僕は双六に行きたいんだけど・・・っていうおじさんをムリヤリ巻き込んで、私は一体どこへ行くべきかとしばし作戦会議。
結果、帰りのバスがもう決まってるのなら黒部五郎からその時間に下山するのは健脚じゃないと難しいよっていう素晴らしきごもっともアドバイスを受けて、双六小屋へ行くことに決定。

その代わり、黒部源流じゃなくてワリモ北分岐へ戻って鷲羽岳ルートに変更。


一際異彩を放つこの山、かっこいいなーと思ってたらこれが三俣蓮華岳とな。
今日これに登るんだ・・・ヤフー!
あ、冒頭の行程は見ないでください。

コロシアムみたいな形

昨日は疲れやら腹痛やらで余裕が一切なくて速攻で通り過ぎた祖父岳に到着。
というかこの時初めてここが祖父岳ってことに気付いた。

登山客とケルン

この写真、カメラを渡してるんだけど、握手してるみたいで素敵だなって。


祖父岳からワリモ北分岐までは大阪から来た人と一緒に行動。その人は薬師から入って、昨日今日と雲ノ平に連泊するみたいで羨ましい。
今度はその人から薬師岳の素晴らしさをこれでもかと語られて今度は薬師に気持ちがいっちゃった。

雲ノ平に未練タラタラで、黒部五郎にも行きたいし、薬師岳にも行きたい。この3つを組み込んだ山行を想像してたらニヤニヤが止まらない。
やり残したことがたくさんあるけれど、逆にその方がまた来ようって思えるのかな。
もう冬山へと変貌を遂げる今からの季節じゃ私には難しいから、早く夏にならんかい、とすでにイライラする始末。

ワリモ北分岐には7:00頃到着。
大阪の人とお互いの健闘を祈り、お別れ。
まだ何も食べてなかったので昨日雲ノ平で買っておいたパンをここで休憩がてら食べる。


このパンのシリーズが3種類くらいあって全部欲しかったけどシルバーウィークで混んでるし、ってことで1個だけ。小倉食べたかった。


昨日のピーカン晴れに比べたら、今日は雲も多くて大分寒い。慌ててフリースを羽織った。
んでここで、手袋を持ってきていないことに気付く。リアリー?

ワリモ岳

パンでカロリー摂取したのは良いものの、風がけっこう強い。手があっという間に痺れてしまった。
北アは風が強いって本に書いてあったけどこういうことか。ワリモ岳周辺は風が強いスポットとして有名みたい。

手が、手が痛い。
フリースの中に手を隠したかったけど、この荷物を背負っての登山道で私にストックを放せというのはあまりにも酷。

鼻水が止めどなく垂れてきて、そのうちこの鼻水も凍って、つららとして観測されてしまうんじゃ、という厳しい道中。
都会を歩けばそこらに落ちている軍手も、ここ裏銀座では一向に見つからない。

登山客とすれ違っても、その人が手袋をしているか否かってことしかチェック出来ない。
していたら溜息が出て、していなかったら仲間だねって合図を送った。


7:30 ワリモ岳頂上。
この岩場登っていけば本当の頂上だよ、とか言われたけどこの手でそんな恐ろしいことできませんっつーことで、そそくさと鷲羽岳へ。鎖場ありです。

依然として風は強く、んでもってシルバーウィークなので人多すぎで渋滞が所々で発生。
身体が冷えるとやっぱり体力消耗するみたいでこの辺はちょっと意識が朦朧としてた。


8:10 鷲羽岳登頂
鷲羽岳山頂に着くと同時にそれまで強かった風が嘘のように止み陽の暖かさが身体を包んだ。



昨日歩いて来た道が見える。
右の方の白いのが野口五郎岳でそこから左に真砂岳〜水晶岳。

水晶岳

水晶岳山頂にも人がたくさん。そこから見る景色はどんなものだったのかな。


これを勝手に烏帽子岳だと思って写真撮ったけど、ちょっと違うっぽい。
前烏帽子かな?ってことはもっと左にパンすれば烏帽子岳がいた?

三俣方面へ下山

写真撮って景色見て、若干朦朧としてたのもあるけど割とサクっと下山開始した気がする。
鷲羽岳頂上から少し三俣方面へ下るとビューポイントがあり、槍ヶ岳方面も雲ノ平方面も正真正銘の絶景で朦朧とした意識もすっ飛んで、覚醒した。
覚醒したけど今度は本気で頭がクラクラする。脳がこの景色を処理するのに追いつかない。

人生で一番の絶景

山岳写真や山のTVが好きで、写真や映像だけでこんなに感動するのなら実際に自分がその場に行ったらどれ程凄いんだろう、と思ったのが山岳会に入ったキッカケの1つだけど、その時に抱いていた想いや期待が今この場で叶った感じ。

頂上からそんなに距離は変わらないけど、ここで見る景色は格別だった。ずーっとここで景色見てた。

ワリモ岳から長いこと強い風にさらされて、手袋を忘れるという大失態。
寒さが結構厳しくて心身ともにやられてた中で、この景色と暖かさに出迎えられて顔クシャクシャにして泣いた。

 手前の池は鷲羽池

次第に、この感動を誰かと共有したい!って強く思ったんだけど、周りは鷲羽岳頂上を目指して登っていく人と、三俣に向け下山していく人のみでこの景色を見ている人はいなかった。

バディ…こんな時バディがいたら。
ふと思い出すのは水晶岳で裏切った友の存在。私、バディに会いたい。

槍ヶ岳を目指していたバディの事だから、今日この景色をもう見たんだろうな。

バディと一緒に写真撮っておけば良かった、本当に後悔。
ブナ立尾根から長い事一緒に過ごしたバディの顔も今じゃもうあやふやで、ピンク色のウェアを着ていたからか、思い出されるイメージはすでに林家パー子が優勢気味。


ってわけで鷲羽岳へ行ったら三俣方面にある少し開けたところから景色を見てください。

あー、この時のことを思い出すと未だに目頭が熱くなる。
生まれて初めて胸がいっぱいになるというか、胸が苦しくなって呼吸が上手く出来ない感覚になった。


大辞林 第三版の解説

こうざんびょう【高山病】




高山に登った際,気圧の低下や酸素が少ないために起こる病的状態。頭痛・耳鳴り・動悸・息切れ・吐き気・下痢などが起こる。山岳病。山酔い。

えっ嘘でしょ、高山病だったのこれ?やだ、知りたくなかった。
しかも下痢がしれっと入ってるし。


 三俣山荘とテン場


高山病という疑惑を残したまま、ここから三俣まで一気に下ります。
雲ノ平から鷲羽岳〜三俣を見ていた時は、なんてえげつない下りなんだ・・・と恐れおののいていたけど、残念。風も止んで絶景に心打たれてノりにノッてる今の私を止めることはできなかったね。
今までの私からしたら信じられないスピードで駆け下りていった。もう本当、一人滑り落ちてたんじゃないかってくらい。
お盆に常念岳を下山している時に薄々気付いてはいたけれど、膝に革命が起きてた。


サクッと三俣山荘。

テン場から鷲羽岳を

トイレだけ済まして、あのかっこいいコロシアム型の三俣蓮華岳へ。


と行きたいところだけど、途中で会った双六から来た人から聞いた、「双六のテン場混雑しすぎててハンパなかったよ」って話がとてつもなく気になる。
今までの烏帽子や雲ノ平のテン場が混んでてヤバイって話はあくまでも「シルバーウィークだから多分凄いよね」みたいな想像上の話でしか聞いてなくて、だから実際は少し余裕はあったんだけど。
でも今回は実体験を伴ってるからもうそりゃ本当に混んでるんだろうなって怯えた。


三俣蓮華岳・・・行く?



行かなかった。

三俣蓮華岳を華麗にスルーして、巻道ルートを使用。巻いたの、私、巻いたの。
巻道ルートはただひたすらトラバースすりゃいいのでかなり楽なルートで、でも景色もよく気持ちよく歩ける。「これでいい、これでいい」と念じながら歩いた。
結局後々後悔することに。


稜線ルート
本当は三俣蓮華岳を登って、この稜線ルートから双六小屋に行く予定だった。



前も後ろも人が大分離れた距離で歩いているので、せっかくだから歌でも歌って歩こうと思うんだけどこういうシチュエーションだと何故かいつも、サザンオールスターズの愛の言霊しか出てこない。
お盆に燕〜常念に行った時もそうだった。名曲だけど、登山道で歌う歌でもないかなって。
生まれく叙情詩とぅゎ・・・まで桑田佳祐風味で歌ってみるけど、コレジャナイ感が凄いので、結局歌わずに熊鈴の音と周りから聞こえてくる自然の音を聞く。

歌のレパートリーがちと乏しい。


本当に情けないけど、テントを張るってことを意識しすぎて双六岳もスルー。
巻いて巻いての精神がここ裏銀座で大爆発。
巻道巻子と名前を改名したい。

 双六小屋が見えてきた

ピークを2つもすっ飛ばして巻いてきた道から見る双六小屋は綺麗か?


いやー、もう綺麗だった。本気で。
トイレとかフローラル的な香りがしてビックリした。
雲ノ平は山荘から遠いから手入れも行き届いていない感じで大分厳しいトイレで、1度きりで勘弁って感じで水分摂取も控えたレベルだったんだけど、ここは本当に清掃が行き届いてる。拍手を送りたい。

双六小屋には12:30に着いたんだけどテン場もスペースありまくりで場所選び放題だった。
厳選に厳選を重ねて初めて一人で場所を選んでテントを張ったんだけど、張った後マットに寝転んでみたら実際は斜めになってる土地で失敗した。身体が右に転がっていく。
空いててもこれだから場所選びも難しいな。昨日の雲ノ平も一等地に張れたとか思ってたけど、実際はきちんとしたテン場のスペースじゃなかったみたいで今更罪悪感。すみませんでした。


本当はラーメン食べたかったんだけど売り切れ御免だったのでカレー(¥900)とビール。
普段絶対にスーパードライは飲まないのに買ってしまったけど、飲んでみたらこのまま昇天するんじゃないかってくらい美味かった。
スーパードライはクタクタになった人が飲むビールなのかも。

鷲羽岳

この景色を見ながらカレー+ビール。

鷲羽岳山頂。みんな絶景見てるかー?

 樅沢岳

 双六岳方面

ビール飲んで本日の行程は終了モード。
雲も多いしガスも増えてきてこれらの山に登りに行く気にはこれっぽっちもならなかった。


日も落ちる頃にはガスもかなり増えてて夕日がこんなもん。
双六は場所的にも朝日と夕日がイマイチと聞いてたので、ガスがどうのって問題だけじゃないけど。
それに引き換え、三俣は朝日・夕日ともに素晴らしいみたい。
烏帽子のテン場で一緒だった人たちは、みーんな三俣に行ったから、凄い綺麗な景色を見れたんだろうな。
今頃は槍かね。

テン場の隣人さんで親子がいて、子供のほうはまだ小学校低学年くらいの女の子。
お父さん含めて話してたら、明日槍に行く裏銀座王道ルートを遂行中なんだって。
まじかー!?って声裏返ったよね。女の子は終始モジモジしてたけど、凄いよ、凄い。
お父さんの方は幼き娘を守るため万全の対策をした結果、ザックの重量が26kgとかいっちゃったみたいで明日の西鎌尾根に怯えてた。
大丈夫じゃねー?って、登山ぺーぺーによる何の根拠もない軽い言葉をとりあえず投げかけときました。

槍ヶ岳かぁ。

私もいつかは、いつかは。


***




2015年9月22日(火)
4日目:双六小屋〜鏡平山荘〜わさび平小屋〜新穂高温泉 


双六小屋は夕方くらいからガスに覆われてしまったので星空は諦めてたけど、毎度の如く2:00に顔出してみたら今回の縦走で一番クリアな星空が見れた。んでもって一番寒い。

とりあえず興奮しっぱなし。



でも構図が難しくてイマイチだー。
小屋の方にも出向いて、同じく星空撮影してた人とあーでもないこーでもないと一緒に試行錯誤。
ミニ三脚じゃこれが精一杯、とりあえず三脚のせいってことで。その人はレンズのせいにしてた。

もう今日は下山するのみ。ここまで来れたと、安心してはいるんだけど心の中ではずっとモヤモヤが消えない。
ピークを逃した山々が、物凄く尾を引いている。

テント泊のことが何も分からずでの今回の縦走だったので、「遅く着いたらテント設営出来ないかも」ってことにとんでもなく怯えてた。もうそれは呪いの言葉のような、閉ざされた村に伝わるしきたりのような。
シルバーウィークってのも大きな原因だったかな。
だから遅くてもお昼までにはテン場に到着しなくちゃいけないと思ってたし、それはピークを逃しても守らなければいけないことだと思ってた。
まぁ実際は、私がカレーとビール飲んで、うぃ〜ってやってる時はもちろん、夕方になって暗くなってきてもテン場に辿り着く人たちはたくさんいて、なんだかんだ皆まともな場所にテントを張れていた。
道を巻きまくったのは、自分の限界値が予想以上に低くて体力がキツかったのってのもまぁ正直あるけど、上の事実を知ってたらもうちょっと頑張れたかな、とは思う。天気も凄く良かったし。
今回の縦走でのアタックザックの出番のなさよ。

もっとやり遂げた気持ちで最終日を迎えたかったな。

まぁそんな感じでモヤモヤを抱えたままとりあえずテント撤収しようとしたら、フライシートが霜でバリバリになってる。
手袋がないので霜フライととりあえず素手で戦うけど、人間って道具を使ってナンボの生き物で、素手の人間って生命体最弱の部類だから。
ってわけでvs.霜フライに手こずりまくる。つえー、超つえー霜フライ。
最終日にして牙を剥いてきたよ、この子。

昨日の鷲羽岳へ向かう稜線上でも手がカチカチになったけど、それの比じゃないレベルで手が凍りつく。
でもやるしかないので、肉を切らせて骨を断つって感じで深手を負いながら霜フライをなんとか疂むものの、テントの収納袋に全ッッッ然入らない。
土俵際の粘りってやつ?朝からすげーもんを見た。
気付いたらヘッデンいらないくらい空明るくなってるし、もうテントの収納袋にしまうのは諦めて、発狂しながら霜フライをゴミ袋に入れてザックの中に押し込んだ。
多分これが最初から正解だったんだろうな、今日もまた一つ学んでしまった。

朝からフライシートと血で血を洗う争いを繰り広げた末、ザック背負ったら、まぁ軽い。縦走四日目で食料が減ったのも大きいけど、私の体も日に日に縦走装備に慣れてきているのを感じる。疲れも翌日に残らないし、身体のコンディションだけは凄くいい状態で最終日を迎えられた。
嬉しいけどそれ以上に今日で下山なのが本当に悔やまれる。明日も登っていればまた新たな発見があるんだろうに。


フライシートとイチャイチャしてたら5:00過ぎてた。
新穂高温泉に下山するだけだから別にいいんだけど、御来光見れるかな。

モヤモヤが重くて足取り超重い。
ちょうど開けたところに出たので、ここで御来光見るか〜と思って立ち止まる。
なんとなく登山道の上の方をチラっと見たら人だかりが出来てた。
そこかっ!!!!!!って感じで、エンジン入ったよね。
ちょっと離れた距離だったけどトレランの何かが私に降臨して駆け登っていった。


間に合った。
太陽パワーで浄化されたのと、爆速で駆け抜けてモヤモヤも少し振り落とせた気がする。


双六のテン場と鷲羽岳


雲ノ平で一緒だった人たちとここで再会。ルートが違うと思ってたから会えて嬉しかった。
写真撮ってくれるって言うので、「ランドネの表紙っぽく撮って」とオーダー。


ザックの下のところをカチっとし忘れて、紐が無様に垂れ下がってるのはこの際置いといて、遂に私も御来光を見ている斜め後ろ姿っていうド定番の写真をゲット。憧れてました、この構図。
ランドネはウケを狙っただけで、心の中ではしっかりPEAKSの表紙を狙っていたとは彼も気付くまい

まぁそれでも自分の素材の悪さにはビックリしたよね。
身につけてる色のミリタリーテイストもちょっとばかし強くて、山ガールっていうかアフガンの兵士。
急遽、登山専門誌・ランドネから、ミリタリー雑誌・コンバットマガジンの表紙へと変わりました。

まぁアフガンの兵士もよく言い過ぎで、ただ単に地味な登山客です、はい。

派手なウェアとかまだ自分には早いかな、とか思ってたけど今すぐお買い上げしたい。敵に見つかってもスナイプされないから、ピンクとか黄色とか喜んで。
カメラのレンズに映り込んだ太陽のゴーストが一番カラフルっていう。

カメラに詳しそうな人でさ、私が少しでもサマになるように露出とか色々変えてたくさん撮ってくれたんだけど、本当に変えるべきはモデルそのものでした。
しかも撮ってもらってから気付いたけど、ズボンのボタンとベルト、どっちもしてなかった。なんかズボン緩いなとは思ってたけど、まさか。


まぁそんなわけでチャックのここ一番の頑張りで御来光を見ている写真です。

お互いの写真を撮り合って、じゃーねって別れて下山開始。

 雪田花見平ベンチ?
暑いので半袖に着替えた

素晴らしい晴天
下山したくない

この日の天気は見事だった。
もし私の携帯が通じるのなら、予約していたバスやら他の関係者に「下山1日伸ばすわ」って連絡いれてた。間違いなく。

鏡池

この写真だけじゃないけど、レンズフードが邪魔で外しちゃってるので太陽のゴースト写ってる。他の写真はそこまで気にならなかったけどこの写真はすげー気になる。やっちまった。

鏡平山荘でかき氷に目を奪われつつちょっとだけ休憩して出発。



シシウドヶ原、イタドリヶ原と経て、標高はどんどん下がっていく。
天気の良さと景色の良さで本当に気持ちいい。

 秩父沢出合

双六キャンプ場を出発して約3時間、順調に下ってきたけどさすがにへばってきて、そういえば朝からずっと水分補給をしてないなと思ってハイドレーション吸ったら一滴も出てこない。
おい??とハイドレーション取り出してみたら中、水入ってなかった。

あ、なるほど
嗚呼、なるほど


朝ザック背負って軽かったのは、なるほど、こういうことね、まさかの水0ℓ。
私の体も日に日に縦走装備に慣れてきて・・・とか思ってる場合じゃなかった。縦走装備怠りすぎ。
二日目でハイドレーションの水腐らせて、お水の管理はしっかり、とか誓ってたのが遠い昔のよう。
沢の音を聞いてヨダレが出るサバイバル現象をついに体験してしまった。



コンクリ?アスファルト?どちらにせよ下山してもうた感が凄い。
スポーツバイクいいなー、今日の天気でこんなとこ走れたら最高に気持ちいいだろうな。


9:30 わさび平小屋
わさび平小屋は素敵だったな、まさにオアシス。今日みたいな良い天気の日が本当に良く似合うね。
商品のディスプレーも最高に良くて購買欲をそそられる。



実際に購買欲をそそられた人たちが野菜にむしゃぶりついて・・・ってコンセプトの動画を撮る大役を任されました。
気迫を感じる食いっぷりでみんな楽しそうだったな。

私も数時間ぶりの水分補給でCCレモン一気してハイドレーションにポカリを補充。


新穂高温泉まであともうちょっと。





11:00に新穂高温泉に下山完了。山道抜けてからの方がちょっと迷ったぜ・・・。

新穂高ロープウェイの前にあるホテル穂高は13:00〜15:00しか日帰り入浴できないのでもう少し下に行ったところにある中崎山荘で4日分の汗を流します。
¥800で入れるけど、釣り銭がいらない・お金がぴったりある人は¥700で入れるとのこと。(券売機で購入)ぴったりあったので¥700で入浴。ちなみにタオルは¥500で、そのままあげるって言ってたけど、荷物になるからいらねーって返した。

ここの温泉、いわゆる「硫黄臭」が凄くて、茅ヶ崎についたのは超渋滞のため夜の12時半くらいだったんだけどその時まで身体から硫黄の匂いが漂ってた。
もう常にすかしてる人みたいな。

 中崎山荘のテラスから

入浴後しばらくここでボーッとしてた。眺めも良いしここでご飯食べようと思ったんだけどあまり今食べたいものがメニューになかったので結局新穂高ロープウェイに入って牛すじラーメンとソフトクリームを食べた。
そんなに美味しくなかったし、景色も最高だからここでそのまま食べりゃよかった。


14:30のバスの時間までここでザックを枕に昼寝。
本当に下山が惜しい天気。4日間ほぼ日焼け止め塗らなかったから地黒にプラスされて、腕だけ揚げ過ぎたトンカツみたいな色になっちゃってるけどまぁ後悔はしてないです。


***

自分で自分のケツを引っ叩くことが出来なくて、水晶岳、三俣蓮華岳、双六岳、樅沢岳、と4つのピークを踏めず、手放しで喜べない今回の縦走だったけど、
それでもその失敗も含めて、裏銀座の長く充実感のあるコース、たくさんの名峰たち、人との出会い、そしてザックの重さに恐れおののき、東京・竹橋へ向かう東海道線車内でザックの雨蓋の中身全部ぶちまけて赤面したのも、全てが愛おしい思い出になりました。


今回の縦走で行きたい山がたくさん出来たので今後も時間を作ってチャレンジしていくけれど、それによって今回の裏銀座縦走の思い出が少し色褪せてしまったら寂しいな、とか思ってみたり。
なんて贅沢な悩みを抱えてしまったんだ。


この世の終わりみたいな汚い部屋で裏銀座への想いをこうして綴っていましたが、センチな気分に浸ったところで終わりにしたいと思います。



ありがとうございました!



***


<3日目CT>
雲ノ平4:20-6:55ワリモ北分岐7:00-7:30ワリモ岳7:31-8:10鷲羽岳8:40-9:25三俣山荘9:45-12:30双六小屋

双六小屋のテン場は¥1000、水とトイレ料金が含まれてるとのこと。トイレ本当に綺麗です。ケーキも4種類ありました。全部売り切れ。
朝日と夕日はあまり期待できないかも。

<4日目CT>
双六小屋5:10-7:00鏡平山荘7:20-9:30わさび平小屋10:00-11:00新穂高温泉

日帰り入浴は中崎山荘で。小銭多く持って行って、¥700で入れるように。

2 件のコメント:

  1. 私一年位前から、毎週のように茅ヶ崎山岳会さんのブログ(山行記録)を、こっそり拝読している登山初心者(茅ヶ崎山岳会さんと会員さん憧れている神奈川県大磯町在住の登山初心者です。)です。

    茅ヶ崎山岳会さんと会員さんのブログから伝わる山を愛でて、山を楽しむ飾らない心。春夏秋冬毎週末山行きを実行する計画性の高さと計画を実行する体のタフさ。登山やクライミング等の技術力の高さに毎週末驚かされています。

    特に山口Eさんのお盆の燕岳~常念岳縦走とシルバーウィークの北アルプス裏銀座縦走の時の心境や情況を記録した山行記録は、登山は単独登山ばかりの私にとっては、共感する事や参考になる事ばかりで楽しませて頂きました。

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    1. 初めまして、この記事を投稿した茅ヶ崎山岳会の山口Eです。

      燕〜常念も裏銀座も自分にとって本当に大切な思い出なので忘れてしまわないよう、色々ぶっちゃけつつも大事に大事に丁寧に自分なりに記事を書きました。
      なので今回こういうコメントを頂けたのは本当に嬉しいです。どうぞこれからも反面教師に…とりあえずストッパは必携です。

      私も入会する前はずーっとこのブログ読んでました。皆すごいですよねー。
      他の会員のように岩をやるもいいし、私のようにのんびり山歩きするもいいですし、少しでも当会に興味がありましたらどうぞ一度、集会でもお試し山行でも気軽に来てください!(HPに入会案内について詳しい記載があります。)
      私も匿名さんと同じく初心者ですが、休みが合えばクライミングや沢登りなど一人じゃ出来なかったような山遊びに連れて行ってもらってます。
      ブログじゃ語られていない裏話ももちろんありますので楽しいですよ〜。


      今後も茅ヶ崎山岳会をどうぞ宜しくお願い致します。

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