2016/2/28 谷川岳 東尾根

日付 2016/2/28(日) 天候 ピーカン


参加 ガンマー(CL)(投稿)、伊三雄、武藤、高橋、重盛、齋藤、宮崎


340 指導センター


 300に指導センターに集合。
 星空が見え無風。好天が予想される。

450  一ノ倉沢出合


 沢の流れる音がする林道を進む。塚越さん曰く、こんな所で沢の音が聞こえるなんて初めてのこと。今年の異常気候はどう影響するのか。ハーネス、アイゼン、ピッケルを準備。
 昨晩のトレースがうっすらと残ってる。

550 左方ルンゼとの別れ


 伊三雄さんと武藤さんが急遽東尾根に参加。
 2人を吸収し、左方ルンゼパーティーと分かれ行動。ザイル3本7人パーティーに。


 伊三雄さん&ガンマーは飲み過ぎ&寝不足にてペースがあがらない。昨晩、宮崎さんに何度も「飲み過ぎだし朝早いからさっさと寝てくれ」とお願いされたらしいが記憶にない。もちろん拒否。特に私はひとり暮らしの寂しがりだから仕方がないのだろう。


 ここから先はほぼトレースは無い。


7:10 シンセンのコル


 コルから第2岩峰へ向かう際、左にトラバース。そこが悪かった。岩峰へ上がろうとするが足場が崩れそう。しかも雪面はたっている。下は岩があり・・・身動きできず。後方にいた高橋さんが反対側に回り込むルートを開拓。ロープを出し確保。雪が崩れやすかったためひっぱりあげた。もしも2人パーティーだったら・・・入門ルートとはいえ谷川の洗礼を受け始める。
※ここは反対側に回り込んだところ

830 第2岩峰(Ⅲ級10m)


 第2岩峰はハーケンや細い立木で支点・振られ止めを作りながら伊三雄さんがリード。フィックスしタイブロックで突破。


 第2岩峰を突破した先には超オーバーハングした雪庇が。
どこまで下が空洞か分からなかったためロープを出す。



 あとはグングン進んでいく

 グングン グングン
晴れ過ぎてアチー

 雪庇に気をつけながら進む
去年の西黒尾根と比べると雪庇の発達は小さい


ゴゴゴゴ~~・・・

と鳴り響き、足元から振動を感知した瞬間足元が割れる。
気をつけてはいたものの雪庇上を歩いていたようで崩れに加え、更に足元よりも下にも亀裂がピシッ!

即刻退避!!!
どうやら西黒尾根からも雪庇が落ちたのが見えたらしい。
思い出せば確かに歩いていてもここだけヘンな雪質だったと思う。
下山後も股の間から崩れていった高橋さんは特に生きてて良かったと何度も繰り返していた。
※左方ルンゼパーティーからパックった現場写真
 確かにトレースよりも下に亀裂が。

心をグッと潰されつつも先へ進むが今度は縦に雪庇状に張り出しており越えられない。・

越えて一歩が決まればどうにかなるが、決まらなければ谷底。頭によぎるのは「山は生きがい落ちれば死骸」。ちなみに私がノーザイルで越えようと試みた瞬間、足元の雪にバスっと亀裂が走り・・・意気消沈。踏みこんでいたらどうなっていたか。

人差し指程度の枝にセルフをとり、スタンディングアックスビレーで伊三雄さんリード。確保は相方の高橋さん。
 
 高度感はあるものの雪は安定している。
ただ、亀裂の一件から足元が信じられなくなっている。情けない。
 12:00
第1岩峰は右から巻く
岩峰から少しクライムダウンし雪面を上がる。下がるの怖え~・・・が、上へは傾斜は少なく余裕。

 山頂へは雪庇を崩して尾根に出るのが最後のハイライト。
1か所だけ「いらっしゃいませー」と言わんばかりに雪庇がないところがある。結構たってるし、雪庇を崩す醍醐味をポイっと捨て、割れ目に導かれて尾根に出る。

足元からひょっこり出た私にビックリの天神尾根登山者と、いままで誰にも会わなかったのに急に人が出てビックリの私。せっかくのローアングルなのに登山者はズボンなのが残念。


※誰かの愛によりメットに雪の付いている伊三雄さん



1240 山頂(オキの耳)
 快晴無風の好天の中、山頂ビールで祝杯をあげ天神尾根を下山。


 余裕のよっちゃんでロープウェーに間に合った。

1500 指導センター
 全員無事下山なり。
 何度もひやひやした~
 

帰宅は鈴森の湯でさっぱりしていたら水上インターから20数㎞の渋滞との情報。永田さんおススメのGoogleマップで訳の分からない一般道を進んだ結果・・・渋滞知らずで快適な帰宅だった。
快適に進んでいることを良いことに、塚越さんが渋滞にはまっている他の車に電話し遅れていることを確認の繰り返し。塚越さんの高笑いが止まらない車内でした。
※ここ1級の入門ルートかねぇ・・・(~_~;)?

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